兼ねてから思っていたこと
春うらら〜桜の木に
花が満開に咲き誇る
その光景が待ち遠しい🌸
先日 “アート後進国ニッポン”
というネット広告を目にした。
日経の日本に対する警鐘を促す広告です。
これを見て共感したアーティスト達が
一斉にコメントしだし、
いいね!の数は意外に多かった。
昔からずっと、文化の流出、
才能ある者は海外へ飛び出して行くのは
留まるところを知らない。
日本では知られていないけど
海外で知られてる日本人は結構います。
(特に文化人に多い気がします)
☆最初の写真は最近。そして2枚目はネット広告。
私が昔々スペイン🇪🇸へ長逗留していた
92’〜93’の頃、
偶然辿り着いたある場所で
いろんな日本人に出会った。
絵を描く人、写真家、料理人、建築家、武道家、ファッションに携わる人、ジプシーのような旅人、登山家、デザイナー。
日本から遠く離れた地にしばらく居ると
日本のことがよ〜く見えてくる。
客観的な視点で、日本の長所や短所を
よくそこのラウンジでコーヒーを飲みながら
語り合った。
肩書きとか、学歴とか、家柄とか上辺の情報が一切関係ないところでの、
人間同士の交流が、なんて心地いいのだろう。
その経験は、「生きることの楽しさ」
を心の底から味わった私の人生に
大きな影響を与えた一つです。
☆写真は92’当時のスペイン
で、その時から感じてることが
あの広告の言葉です、後進国.....ニッポン
クリエイティブなことについて、
センスの良し悪しについて語らない。
そもそも日本人は意見を交わすことに
慣れていないのか、
あった出来事について文句は言えるけど
自分の意見を言う人はあまり見受けられない。
隠すことが美徳?
言わないことが美徳?
という風潮が日本には昔からあるからなのか....
人のことを気にし過ぎるし、
物事の本質を掘り下げてみたり、
独自の審美眼を持たな過ぎる。
判断する基準が人の評価なのです。
日本人がブランド志向が強いのはそのせいでしょう。
自分の審美眼というよりは、
「ブランドだから大丈夫でしょ。
ブランドだから良く見えるでしょ。
ブランドを買う私ってすごいでしょ。
ブランドを持つ私ってセレブでしょ。
誰々が持っていた、雑誌で紹介されてた」
こういうことだけで判断してしまうあたり。
そして日本市場のブランドビジネスはとてもイージーだと認識されている。同じブランドネームでも日本用のセレクトをされていたり本国では並んでいない日本用の商品があったりすることは、消費者はわかっていないことが、幸いなことかもしれません。
私がインディーズブランドをしていた若い頃
その当時、日本でも感度が良いと思われる
某セレクトショップにアポを取って
売り込みをしたことがあった。
その時言われた言葉が
「これ売れますか?」
はぁぁ〜⁉️物に対する意見ではなく、
それは、クリエイティブなことをしてる我々に聞く質問ですか?(海外ではこんな質問をしてくることはまずない)
売るのは、あんた達だろうが!(心の声)
日本には育てる観念がなくなってる。
と肩を落とした。
そう、作り手が納得する意見ではなくて、
彼らは他に自分達が優位に立つ言葉がみつからなかったのです。
これは一つの例にすぎませんが、
悲しいことに物の判断ができなかったのです。
片や、京都にはすごい感性のバイヤーがいて
そこのセレクトショップは凄かった。
関西はやはりコミュニケーションが盛んだからなのか、京都は文化的土壌があって洗練されているからなのか、とても感性が良かった。
それでもやはり、
日本から産まれた芸術家、才能あるクリエイター達は海外へ飛び出して行く人は多い。
作品そのものをちゃんと見てくれるし。
ダイレクトにそれに対しての感想や意見を求めると返してくれるのが、やはり嬉しいんです。
クリエイティブなカンバセーションができるのが。
私も世界中のアーティスト達、クリエイティブな人と意見を交わしています。
自分がまた再びジュエリーを作るようになって
最近、益々盛んに交流しています。
彼らに意見を求めると、すぐに返してくれる。
そして何より感性の磨き合いをしています。
それはとても刺激的なことです。
あの草間彌生や、オノヨウコだってそうです。
草間彌生さんは、若い頃にニューヨークへ渡り、アート活動をしていますし、日本でこんなにも芸術家扱いされるまで相当時間かかってます。
オノヨウコさんもジョンレノンと会ったきっかけは、アートです、ジョンレノンの妻ということで有名ですが、彼女はアーティストなのです。
ビジネス用語で言うと、
日本はハードが優れていても、
ソフトが無いんです。
ソフトを重要視していないのが後進国ニッポンなのです。
この重要性に気がついていない。
他の先進国との違いはそこにある。
そして冒頭に述べたように、文化流出は留まるところがないのです。
そして私はアートのみならずジュエリー後進国だとも思うのです。
その話は、次回または別な機会に話したいと思います。
最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます🙇♀️
Ciao!